「ことば研究所」の活動のひとつ、
論語の素読暗唱。
論語といえば、足利学校。
ことば研究所では、
毎年足利学校で親子でろんごに親しむイベントを開催しています。
今年は例年より少し遅い時期の開催となったため、
学校門脇の大銀杏の葉はほぼ散ってしまっています。
澄んだ初冬の青空がきれいな晴れに恵まれ、
30人弱の子どもたちとその保護者、全部で50名超と
たくさんの方にに参加していただきました。
昨年お借りした「書院」では入りきらないため、
今年は特別に「方丈」で開催。
ここは足利学校のいちばん大きな建物のなかの
いちばんひろいお部屋です。
観光シーズン、たくさんのお客さまがいらっしゃる中
メインの広間で、
まずはことば研の子どもたちの発表から。
各教室の参加者が、学年ごとに暗唱します。
低学年の子は元気に、
中学年の子は大きな声で、
高学年の子は長文を暗唱。
保護者さまからのたくさんの拍手に
とても嬉しそうにしていました。
そのあとは、
須永美知夫先生(史跡 足利学校論語素読運営委員会委員長)に
ご講義いただきました。
須永先生、とってもやさしい笑顔で
子どもたちに論語の世界をお話くださいます。
みんないっしょうけんめい聞いています。
さてさて、それからは外に出て、
「石畳通りでお買い物ラリー」。
足利学校のいちばん外側の門、入徳門を出て、
鑁阿寺(ばんなじ)へと続く石畳の通りへ。
この参道に連なる商店の皆様にご協力いただき、
子どもたちが論語クイズを解きながらお買い物を楽しむという
仕掛けを用意しています。
お買い物ができるラリーポイントになっているお店には、
こんなカードが隠れています。
子どもたちは受付で配られたラリーカードに
文字を記入しながら回ります。
ひとり100円のお買い物チケットで
どんなものを買おうかウロウロ。
ラリーポイントは4箇所。
●「うさぎや」さん
クルミの殻におみくじが入った「くるみくじ」が人気。
●「たけや」さん
かわいい和柄のガーゼハンカチがいろいろありました。
●「叢林(そうりん)」さん
足利銘菓がいろいろ。
かりんとう饅頭400円を4人で共同購入して分けたグループも!
●「まちなか遊学館」
織物の街足利を体験できるスポットです。
組紐をあむ機械をぐるぐる回してみたり、おみやげに組紐をいただいたり。
そのほか、沿道のおみせを覗いてみたり、
あっちこっちと何を買おうか迷ったり、
親子でお散歩しながらろんごラリー。
普段なかなか立ち入ることのない観光通りのお店。
地元に住んでいても初めて!というお母さまもたくさんいて
楽しんでいただけたようです。
最後にラリーの答えあわせ。
先生にハナマルをつけてもらって、
足利学校からのプレゼントの鉛筆をいただいて、
みんなうれしそうでした。
よい天気に恵まれ、
ゆっくり史跡をめぐりながら論語に親しむことができました。
ご協力いただきました商店街の皆様、
ありがとうございました。
ご参加くださった保護者の皆様、
子どもたちに楽しい時間をありがとうございました。
素晴らしい学びの機会をくださった
須永先生、足利学校様、ありがとうございました。
みなさまのおかげで
子どもたちにとってたのしい思い出ができたとおもいます。
論語をとおして、歴史や地域のつながりを学んだひととき。
また来年も参加していただけるように
子どもたちと一緒に活動していきたいと思っています。
(ことば研究所 講師一同)