『ものつくり研究所』の1月プログラムは「コマをつくってあそぼう」。
止まっている時と、回転した時の「見え方の違い」を体験します。
まずはCDコマの製作から。
CDのレーベル面に、自由にデザインしています。

かわいいイラストや、きれいな模様を描きました。

さて。回してみましょう。
止まっている時と、回っている時、見え方にどんな変化があるかな?
みんなで観察します。
つぎに、静と動で変化する工夫を考えます。
コマを回した時、色が変わって見えるには?形が変わって見えるには?

描いては回し、考える。
タテジマ模様は回したらどう見えるの?
オニギリの絵、回したら何に見えるの?
赤と黄色、となりあわせに塗ったものは、回すと何色になるの?
さて。回してみましょう。
お友だちが考えたコマ、どんなふうに変化してるかな。

「なるほど、こんな手もあったか!!」

「わ~!これきれいだよ!」
お互いの作品を鑑賞し、いろんな工夫をインプット。
自分が考えたものに、他者のアイデアをプラスすることで、
さらに創造の幅が広がります。
そして最後に、ホログラムシートをCDに貼りました。

「まだ回しちゃだめだよ。みんなでせーの!で回すからね!」
講師のことばに待ちきれない様子の子どもたち。
「なんだか大変なことになる気がする!!」
ワクワク!
みんな目をキラキラさせています。
「せ~の!」

「わ~!!」
「なにこれ~!!」


「ういてる~!!」
不思議不思議!
コマが浮き出て見えてくる!

みんな思わず指を出して触ろうとします。
「さわりたくてもさわれないね~!!」
みんな目を丸くして、じーっとコマを見ています。
「なんで?どうしてコマが浮いて見えるの?」
講師はあえてその場で理由を説明しません。
だってせっかく子どもたちが「なんで?」の仕組みを考えてるんですから。
「不思議だな」と思うことに対して、
簡単に答えを用意しないのも、学びの機会を得ることになると思うのです。
ホログラムCDコマについて、
次回レッスン時に子どもたちに「どうして浮いて見えると思う?」と聞いてみました。
「3Dだよ!」
「3Dって何?」
「立体だよ」
「CDは平らなのに、なんで立体にみえるの?」
「え~っと・・・」
ここで、光の反射と見え方について、簡単に説明。
混色コマ・ホログラムコマ・ベンハムのコマなどの
人間の視覚を利用したおもしろコマを見たり、
それを参考にして、自分でもおもしろ変化するコマを考えたりと、
『見え方についての不思議』を体験しました。
子どもたちの好奇心、いっぱいキラキラしています。

その「なんで!?」って気持ちを感じることが大事なんだよ!