NPO教育支援協会北関東は、開設当初より「地域子ども教室」が必要だと信じて、「放課後イングリッシュ」から開始しました。今から16年前のことです。最初はその存在を知らせる方法もなく、公共の場で「学びと体験の居場所づくり」をすることへの理解もなかなか得られず、何度も挑戦してやっと1か所目を開設しました。今や、その教室は20か所以上になり、英語のみならず、「てらこや(言葉の活動)」や、「おもしろサイエンス」とどんどん内容も充実して開催しています。

その名の通り、地域にある公共施設に、放課後の子供たちが集まって、互いに学びあう場が地域子ども教室です。
これは、巷にある学習塾の姿ではなく、いつからでもどこからでもだれでもが参加できる仕組みとなっています。
内容も、指導の計画は立てていますが、目的は、学校の勉強を補完するものではありません。
学校も、学年も異なる子供たちが互いの存在を認め合って、「今日も楽しかった!」とお家に帰れるような居場所でもあります。
もうひとつ、とても大切なこととして、運営については、お家の人たちの理解がなければなりません。目的を理解していただき運営の応援をしていただく存在でいていただくことです。
勉強や成績を競うものではないこと、答えを導くための教室ではないこと、それは、子供たちの好奇心や興味を引き出して子供たち自身が知りたい、学びたい、伝えたい、という大切な児童期の学びの土台となるものを創る場でもあるのです。
I am OK. You are OK, too. 簡単な英語ですが、とても重要な意味をもちます。
みんなそれぞれ違っていていい、という単純で、そして基本のことが守られています。
児童期にとって、この自分を承認する場面、 他者を尊重する場面とは、とても大切なことです。
そこで指導をする先生達は、それぞれに得意分野をもち、子供たちの表情を思い浮かべながらいっしょになって学び、子供たちの育ちを支援します。
先生達の個性も大切にして、さらに子供たちにより効果的な学びを提供するために、ミーティングや研修会も行います。先生同士も協力して教室を盛り立ててくれています。

新学期が始まってすぐ、9月3日(日)にこの地域こども教室の合同研修会を行いました。
NPO教育支援協会北関東主催で、北海道、南関東(神奈川)との合同の研修会です。
新しい情報の共有や、課題の解決策や、互いの良さを認め合い、学びあい、そして日々の活動に活かしていく。 私たちは、この16年間、(コロナ感染拡大でしばしお休みもありましたが)志をいっしょにしながら、活動を続けています。
子供たちが主役になれる場所、それが地域子ども教室です。どの子も仲間。お家の人も仲間。これからも楽しい放課後活動を今後も続けていきます。