12月3日(土曜日)
毎年恒例となっております
「親子ろんご教室」が史跡足利学校構内で開催されました。
当日は朝から冷たい雨が強く、
大銀杏の落ち葉が濡れて石畳にはりついていました。
会場である書院には、足利学校さまのご好意により
ホットカーペットをご準備いただきました。
暖かい床に座り、雨の紅葉を眺めるのも風情があっていいものです。

須永美知夫先生(史跡 足利学校論語素読運営委員会委員長)にご講義いただき、
みんなで論語の意味や、学ぶということの大切さを
教えていただきました。

「ことば研究所」の子どもたちが論語の素読暗唱を発表。
みんな立派です!
そのあと、全員で
『子曰 巧言令色 鮮矣仁』
(しいわく、こうげんれいしょく すくなきかな じん、と。)
を何度か練習し、初めての子も保護者様たちも
みんなで暗唱することができました。
最後に、今日の記念に「論語フレーム」を作ります。

足利学校の象徴、学校門の形のフレームに、
論語の一節を書いて貼れるようになっています。

自分のお気に入りの論語を一生懸命かいて、
門の内側に貼りました。
このフレームには、これから論語を覚えるたびに書いて貼れるようになっています。
参加した子どもたちは、
首からフレームをぶら下げて得意そうにしていました。
須永先生に教えていただいたことのひとつをご紹介します。
「なぜ論語は素読なのか」(素読とは、意味を解さずに文を読むことです)
先生は、教え子に読みを与えるだけです。
子どもたちは意味を知ろうとします。
そこで文献を探ったり、師に問うたりします。
これが「自ら学ぶ」ということなのです。

子どもが生来もっている好奇心や探究心を引き出し
自分で答えを見つける力を育てる。
『論語を学ぶ』というのは、内容を学ぶということのほかに
「論語を介して学び方を学ぶ」ということなのかもしれませんね。
子どもたちだけでなく、
大人もたいへん得ることが大きい時間でした。
須永先生
足利学校のスタッフの皆様
ご参加いただきました皆様
ありがとうございました。
(ことば研究所 講師一同)