ものつくり研究所の体験レッスンの様子です。
みんなでこんなものをつくりました。

ビニール傘に自由に油性マジックやビニールテープでお絵かき。
ちょっとしたところに個性がよく出ています!
ところで、この日は体験レッスン。はじめましての参加キッズもいました。
始まってすぐにカサにお絵かきするのかと思ってたでしょ?
いえいえ、その前に、ちょっと頭の体操してから。

みんなで丸く切ったおりがみを折ったり回したりしながら研究中。
これね、算数の時間では「まる」じゃなくて「円」っていうんだよ。
円のまん中のことを「中心」っていうんだよ。
円を半分に折って、さらに半分に折ると、中心で円を4つに分けられることがわかったよ。
さあ、ここで先生からの問題です。
中心で円を同じ大きさで8つに分けるには、どうしたらいい?
さらに質問。
中心で円を同じ大きさで6つに分けるには、どうしたらいい?


みんなおりがみを何度も折ったり開いたりしながら、答えを自分で探していました。
体験参加者がいるもの研1のクラスはここまでだったけど、ベテラン研究員がそろうもの研2のクラスには、さらに難問が。
中心で円を同じ大きさで8つに分けると、中心にできる角は何度?
中心で円を同じ大きさで6つに分けると、中心にできる角は何度?
中心で円を同じ大きさで5つに分けるには、どうしたらいい?
さらに
中心で円を同じ大きさで6つに分けて、その角をはさむ2つの半径を線で結んだ時にできる三角形はどんな形?
その二等辺三角形の2つの角は何度?


両クラスとも分度器を使って中心角をはかりました。分度器をはじめて見る子もたくさんいて、先生や上級生に使い方を教えてもらいながら、おりがみの角をはかりました。
この折り紙とカサ、何の関係があると思いますか?

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ここです。開いた時の、真ん中に、軸と骨とでできた角があるでしょ?
骨が8本だと、それぞれ何度ずつ開いているのかな?
そう!
カサのデザインだけじゃなく、
角度(算数・円・中心角)が学びのポイントなんです。

ものつくり研究所は、ふつうの工作教室ではありません。
ものつくりを通して、いろんなことを学びます。
算数だったり、理科だったり、社会だったり、国語だったり、家庭科だったり・・・・。
学校のお勉強は、生活に役立つためのもの。学校で勉強したことは、日常で使えるようにしなくてはならないのです。
カサの骨が何度間隔か、なんて実際はそんなに大事なことじゃないかもしれないけど、ここにもちゃんと算数があるんだということに気付いてほしいのです。

もの研1(ビギナークラス)のメンバーは、お絵かきよりもビニールテープデコに凝ってる子が多かった。
反対に、もの研2(ベテランクラス)のメンバーは、自分の世界を思う存分絵で表現してる。
これは学年差ではなく、経験年数も多少影響しています。

どんなふうに描けば図がゆがまないか、書きやすいかを考えるのも、学びのひとつです。
先生はみんなが気付くまで教えません。
ものつくり研究所がふつうの工作教室とはちょっと違うってこと、わかっていただけたでしょうか?
●次回の体験レッスン●
<日 時>  6月20日(土曜日)9:00~
<場 所>  山辺公民館
<参加費> 体験レッスンは無料です!
<申込み> NPO教育支援協会北関東までお電話ください
027-226-6731 (平日9:00~17:00)
 
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